2003年1月1日~3月31日(2003年3月31日作成)

【1】政局
【2】国会報告
1.総務副大臣公務
2.大臣代理出席および副大臣公務会議
3.政策活動
3】政務および党務
1.第3回世界水フォーラム(GLOBE)
2.国際つり博
3.マスコミインタビュー
【4】地元活動
1.後援会活動
2.講師依頼
3.地元行事
【5】若松事務所および市民フォーラムの現況報告

 
【1】政局
 
1月20日に召集された第156通常国会は、昨年末の臨時国会での大島農相問題、さらには坂井隆憲衆議院議員の政治献金虚偽報告事件により、政治と金の議論が再燃した予算審議となりましたが、衆議院本会議での早期の坂井容疑者の逮捕許諾請求採決により、参議院審議は順調に進み、平成15年度予算は3月29日に成立しました。
一方、3月20日、米英軍によるイラク攻撃が開始され、その日は緊急の安全保障会議ならびに閣議が開催され、その日の深夜、衆参本会議が開会され、小泉総理が表明した「米国支持」に対する各党の代表質問が行われました。
戦況は、米軍の圧倒的な軍事力による攻撃で、2週間以内の早期戦争終結を期待する展開となり、ニューヨーク株式市場が回復基調となりましたが、フランス・ロシアなどの攻撃開始反対を押し切って、米英軍はイラク市民の被害を最小限にしながらバグダットを陥落させ、フセイン政権を崩壊させる戦略に転換したため、長期の戦いになることが懸念されるようになり、再び、先行き不透明感が強くなってきました。
3月30日の大島農相の辞任により、4月以降の国会審議の火種の一つはとりあえずは消えた形になりましたが、北朝鮮のミサイルの脅威が強くなる中、武力攻撃事態法案と個人情報保護法案の早期審議が叫ばれるようになりました。しかし、4月4日の県会議員選挙の告示から4月27日までの首長・市町村議会議員選挙の終了まで、統一地方選という4年に1度の政治決戦となるため、実質的な審議入りはゴールデンウイーク後となりそうです。
私は、衆院選の前哨戦となる「いしわたり豊」氏の上尾市県議会議員選挙に全力を挙げるため、市民フォーラムのご支援をいただきながら、大勝利の戦いを展開してまいります。
 
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【2】国会報告  
1.総務副大臣公務
①委員会答弁
 1月20日から6月19日までの150日間(会期延長の可能性あり)第156通常国会では、平成14年度の補正予算審議から委員会答弁が始まりました。予算が成立するまでの3ヶ月間に19の委員会で答弁を行い、そのうち、次の代表的な答弁の議事録を添付します。

 ○平成14年度補正予算審議
1月27日は衆院総務委員会で、3日後の30日は参院総務委員会で、大幅税収不足となる平成14年度の補正予算審議が行われました。これらの審議では、市町村合併、補助金・地方交付税の縮減と税財源移譲の三位一体改革工程に関する質疑が多くでました。(議事録添付)

 ○平成15年度予算関連法案
予算委員会の質疑がほぼ終了間際になると省庁別の分科会での審議が行われます。2月27日および28日には総務省関連予算の審議が院内第2委員室で行われました。この前日となる26日は、経済産業省関連予算の審議が行われ、総務省所管の固定資産税関連質疑が、民主党の松野頼久議員から出されました。経済産業委員会の委員は減税志向が強く、資産デフレ下での固定資産税は減額すべきとの主張に対して、安定財源を必要とする総務省の立場を主張しながらの反論に徹した答弁となりました。(議事録添付)

3月3日は、衆院で予算関連法案である「地方交付税法改正」と「地方税法改正」の分離審議が10年ぶりに行われ、この日は地方交付税改正案のみの質疑が行われました。当日は、予算委員会の総括質疑が1時間強中断したため、総務委員会での地方交付税改正案の質疑開始が予定では夜の6時半からであったのが、実際には夜9時から11時まで行われることになりました。
その原因は、当初、夜11時過ぎの本会議で平成15年度予算の衆院採決の予定でしたが、この時間に本会議を開催すると翌日採決となり、衆院採決と同日に参議院の予算委員会で予算審議を開始することはできないと主張する野党との調整が不十分のまま衆院総務委員会の審議を開始したため、この委員会開始時には大勢の野党議員が入場し、与党主導で総務委員会を強行採決することを警戒した野党が、民主党委員の質疑を見守っていました。しかし、質疑後1時間程して、予算採決の本会議を翌日に変更したため、これらの野党議員は委員会から退出し、午後11時には、平成15年度地方交付税改正案が自民・公明・保守新党の多数決で採決となりました。この時の会議録として、自由党の黄川田委員の質問に対する片山大臣と私の交互の質疑答弁議事録を添付しました。(議事録添付)

 ○参議院決算制度改革
2月21日は、今国会の参議院改革の売り物のひとつである決算審議方法の大幅な改正が行われました。当日は、参議院本会議で、全参議院議員と小泉総理を含む全閣僚が出席し、各党の代表質問に閣僚が答えるという、衆議院に対してのチェック機能を重視する参議院の役割を強くアピールした審議となりました。
この中で、公明党の山下参議院議員は、副大臣会議のプロジェクトとして私が責任者を務める「リスクマネジメント」の成果を小泉政権は積極的に活用すべきとの問いに対して、小泉総理は私の名前を挙げながら、前向き答弁をしていました。(議事録添付)
3月10日は、同党の荒木参議院議員が、NHKの国会中継の中で、私が主幹として最近発表した「独立行政法人会計基準」の作成状況についての質問があり、約2分間の答弁でしたが、テレビで登場の機会を得ました。

②決裁業務
 この3ヶ月で161件(前年同期間133件)の決裁を行いました。副大臣2年目となるため、大体決裁内容が推測でき、昨年より少ない時間で処理できました。
 
2.大臣代理出席および副大臣公務会議 
総務副大臣として、必ず出席しなければならない会合はいくつかありますが、その中でも主要なものについてのみ紹介します。

①大臣代理出席
小泉総理を議長、竹中経済財政担当大臣を副議長とする、海外から対日投資を促進するための会議が、首相官邸で2月18日と3月27日に行われました。主要国の対内直接投資(ストック/名目GDP比・2000年)は、米国27.7%、英国32.4%に対して日本は1.1%と著しく低い現状に、官僚規制の強い日本は、外国企業が投資しにくい代表的な国であることを痛感しました。この場では、総務省関係として、地方自治体に企業を誘致するためのインセンティブについて報告がありました。

②副大臣会議
毎週木曜日、首相官邸で早朝に開催される副大臣会議に出席し、現在、総務省が関係する副大臣プロジェクトとして、「都市と農村漁村の共生交流プロジェクト」に参加しています。また、私が昨年末提案した国家公務員の超過勤務の縮減について、上野官房副長官から各府省に対して6時間以内に国会答弁書を作成する指示がありました。また、日刊ゲンダイが推測記事で質問通告が遅い国会議員の番付発表を行ったため、横綱にされた民主党議員は、その腹いせか、予算委員会でさまざまな要求、たとえば質問取りには大臣政務官を同席させるなどを主張し、この問題は国会質疑方法に波紋を投げかけました。

③ 公式行事挨拶
 公式行事は週に最低でも2、3回はあるため、代表的なものを紹介します。

ⅰ)上尾郵便局元旦配達出発式
 元旦の1月1日朝8時、私は地元上尾郵便局の元日配達出発式に出席しました。局員や配達のアルバイト(ゆうメイト)の人たちを前に挨拶を行い、全国25億通、上尾市だけで370万通の年賀はがきを配達するバイク、自転車部隊200名の出発を見送りました。この様子はテレビ埼玉のニュースで放映されました。

ⅱ)世界情報社会サミット
1月13日は、新高輪プリンスホテルの国際館「パミール」で開催された、国連主催の世界情報社会サミットに、主催者代表の挨拶を英語でおこないました。この会議には、UNESCO、国連開発計画、世界銀行、外務省が中心となり、アジア・太平洋地域から40の政府、70の民間団体、300の市民団体、国際機関30、合計800人の参加者を迎え、15日までの3日間、世界のIT時代におけるさまざまな課題や取り組みが議論され、私の挨拶の模様と、NHKの展示場の視察風景がNHKのニュースで放映されました。

ⅲ)第1回彩の国さいたま市町村CM大賞
埼玉県人口が700万人を突破し、その記念事業としてテレビ埼玉が県内市町村に呼びかけ、34自治体(私の選挙区では上尾市と鴻巣市が参加)が30秒CMを持ち込み、1月22日にこのCMを総務副大臣の私とテレビ埼玉社長、電通ディレクター、東映映画監督の4氏で審査を行いました。
審査および表彰時間は4時間を超え、予算がない中で自分たちの市町村をアピールする手作りCMが多く、行政にとって税金を使わずに自治体をアピールするよいきっかけになったと思います。最優秀賞は上尾市のCM作品で、私も我田引水の誹りを覚悟に地元の上尾市を一番としましたが、4人の審査員のうち、3人が上尾をトップに選んでくれたため、胸をなでおろしました。優勝賞品は、応募した30秒CMを今後1年間、毎日TV埼玉で放映してくれるビッグなものでした。

ⅳ)SKIPシティ街びらき式典およびNHKアーカイブス落成披露
 2月1日、小中高校を川口で卒業した私にとって、大変懐かしい川口市立市民体育館でのさいたま新産業拠点(SKIPシティ)の開所式が行われ、出席しました。その後、その足で、NHKの放送事業50年を記念しての、映像記録を保管するためのアーカイブス(公文書館)の落成披露式に、片山総務大臣とともに出席しました。
 この施設は243億円の総工費を要しました。NHKアーカイブスの映像ソフトは現在59万本、今後30年間180万本を保管できる施設を有します。無料番組公開ライブラリーでは、現在2,000本の番組を無料で見ることができ(1度に150名程度)、テレビ好きの方は、一度は尋ねたい施設です。この様子がやはりNHKニュースに放映され、この式典後直ちに鴻巣方面の挨拶回りを行った折、大勢の支持者から「川口にいたじゃない」と声をかけられました。
 
3.政策活動
①公会計制度改革
 この3ヶ月間は、昨年12月に小泉総理に政策提言した公会計を推進する活動が中心となりました。
1月には、2度にわたり、財務省の「公会計室」と私の公会計政策チームの意見交換を行い、2月26日は朝日監査法人、3月11日は中央青山監査法人の公認会計士に対して国・地方合わせた公会計制度の現状を説明し、私の「財政会計改革基本法案」の内容に対する意見交換も行いました。
3月からは、私の副大臣室に、地方公共団体の公会計制度を改革するための研究会を発足させ、このような活動に関心を持つ国会議員が委員会で私に質問する機会が増えてきました。3月10日の参院決算委員会で荒木清寛議員から、3月26日の総務委員会では木庭健太郎委員から相次いで質問があり、また、同日行われた経済財政諮問会議で、奥田委員らの民間議員から予算の構造改革に向けた政策提言があり、首相官邸で私の政策が議論され始めました。
この延長で、マスコミから公会計制度について説明してほしいとの依頼を受け、3月29日、東京大学構内で、現役の経済記者等マスコミ人20人に対して、日本の公会計についての現状と今後の方向性について解説を行いました。

この一連の内容が「法律文化」や朝日新聞に紹介されました。(記事添付)

②リスクマネジメント・プロジェクト
昨年12月の副大臣会議で私が提案したリスクマネジメントは、参院改革の一環として今国会実現した決算審議改革の中で議論されました。その改革とは、通常、閉会中審査として審議される決算を、今年から通常国会の中で、かつ、小泉総理ほか全閣僚出席のもと、2月21日開催された本会議で代表質問が行われたことであり、その中で公明党の山下栄一議員が行政の内部監査とリスクマネジメントを強化する私の提案を検討すべきとの問いに対して、小泉総理は、私の名前を再度紹介しながら検討を進めることを表明しました。
その前月の1月17日には、監査法人トーマツから講演依頼を受け、中央省庁、独立行政法人、会計検査院などの公務員約130人を前にして同趣旨の話をしました。総務省所管の郵政事業庁などの職員もおり、彼らにきつめの話となりましたが、受講者からのアンケート結果を見ると好意的な評価を受けていました。

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【3】政務および党務  
1.第3回世界水フォーラム(GLOBE)
 3月16日から23日まで、京都・滋賀・大阪で開催された第3回世界水フォーラムは、昨年9月のヨハネスブルグ環境サミットにおいて、GLOBEのメインテーマの一つです。
今回の水フォーラムでは、GLOBEが3月21日午後3時間の分科会を企画し、「立法者は何をすべきか」とのテーマで、GLOBEメンバーによる議論が行われました。イラク攻撃開始直後の会議であったため、海外メンバーの出席は少なく、また、前日深夜に行われた衆参本会議で、日本政府が取った「米国支持」に対する小泉総理を中心とした各党の代表質問が行われ、同時刻行われるはずだった水宣言の起草委員会メンバーの私はその会合にも出席できず、起草委員会もキャンセルとなりました。
 しかし、この会議に先んじ、日本のGLOBEメンバーは、3月4・5日、バーチャル討論会を行い、水の民営化、バーチャル・ウオーターへの考え方、国連の関与などの水政策に関する幅広い議論を行いました。私もその議論に参加しながら、GLOBEは今回のフォーラムで、水は地球の公共財であることの認識を共有化し、その上で、国連・GLOBE等の国際機関が水政策にどう関わって行くか方向性を出すべきであると主張し、大勢のメンバーの賛同を得ました。
3月10日には、若松事務所の環境会議を開き、若松事務所のISO14001の方針にのっとり、今秋には水に関するシンポジウム開催を決定しました。

2.国際つり博

 2月7日は、幕張メッセで開催された「国際つり博2003」のテープカットなどの式典に出席しました。私は釣魚議員連盟会員であり、小5の次男との数少ないふれあいの場として釣り大会に参加しており、この日は、100社を超える釣り関係業者および団体が出展し、その盛大さに驚かされました。
 また、この国際つり博の事前行事である2月4日の「日米フィッシング・スポーツ協会」にも出席し、釣魚議連会長の麻生太郎自民政調会長、綿貫衆院議長等の要人も出席していました。

3.マスコミインタビュー
2月13日は、全国クリーニング生活衛生同業組合連合会発行の月刊誌(全国2万部)「クリーニングニュース」の「リレーコラム」の取材を受け、私の英米駐在時のクリーニングの思い出話、日本のクリーニング業界の感想等を語りました。この企画は自民党の野田聖子衆議院議員から来たもので、私のリレー役には、公明党代表の神崎衆議院議員を紹介しました。(記事添付)

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【4】地元活動
1.後援会活動
 ①連合若翔会活動
 各地域での新若翔会の発足が相次ぎました。1月26日は馬室後援会による90名以上参加しての発会式を開催して頂き、2月16日は桶川の若翔会2つの発会式も行われ、3月15日は鴻巣中央若翔会の発足等、解散総選挙に向け、ますます後援会活動が活発化してきました。
その勢いの中、3月7日の連合若翔会幹事総会が上尾市のイコス上尾で開催され、強い雨の夜にも関わらず、二百数十名の幹事が参加して頂き、私の第一秘書であった石渡豊上尾市県会予定候補者への推薦状授与が行われるなど、戦う若翔会がさらに強くなった会合となりました。
 若翔会以外にも、「税理士による若松かねしげ後援会」の第8回定期総会が3月26日に開催され、この後援会拡大のサポート役であった石渡元秘書に対する「候補者推薦状」も頂きました。

 ②勉強会
 毎年、年始めには、通常国会の重要法案の紹介を中心に勉強会を行い、それぞれの市民フォーラムの勉強会を開催しました。
 2月10日、フォーラム24(地方議員)
 2月21日、SMEC、アドバンスド・コア(中小企業経営者)
 3月17日、CPAフォーラム(公認会計士)
 3月24日、税理士フォーラム
 今年は、産業再生機構法、次世代育成支援対策法、社会資本整備重点計画法、食品安全基本法、さらには、中小企業へのセーフティーネットの内容、公認会計士法改正等の勉強を行いました。

2.講師依頼
3月19日は、桶川市のロータリー、ライオンズ、青年会議所四団体合同の勉強会講師を受け、市町村合併を中心に、その必要性を強く訴えました。
3月27日は、上尾市の医師会、歯科医師会、薬剤師会、接骨士会の四師会合同の勉強会講師に呼ばれ、総務省が600億円の交付税措置を行っている「健康増進推進法」を解説し、今後の地元での貢献策を一緒に検討しました。

3.地元行事
 ①カラオケ大会
3月になると、地元では公会堂貸し切りのカラオケ大会が花盛りとなり、支持者の要望で、3月2日は植花会で「昴」、3月14日は町内会出身の歌手・結城和也さんの会で「天城越え」を歌いました。通常の政治の演説とはまったく異なる環境からか、慣れたマイクにも、この時ばかりは大いにあがりました。
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【5】若松事務所および市民フォーラムの現況報告
市民フォーラムは、3月末現在、個人会員170人,法人会員98社、合計268人(前回報告時より6人増加)の方々にご協力いただいております。
総務副大臣2年目となる本年は、地方統一選、そして衆院総選挙と重要な年となります。すべての戦いに勝利し、かつ、副大臣としての実績も倍加させ、市民フォーラム会員のご期待にしっかり応えてまいります。
当面は、来るべき総選挙の前哨戦となる4月13日上尾市県会選挙での「いしわたり豊」氏勝利へ全力を尽くしますが、市民フォーラム会員各位の私に対するご支援をいしわたり元第一秘書にも賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
以上
 
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