2004年5月1日~2004年9月30日

【1】政局
【2】政策活動
1.政策評価・公会計フォーラム
2.党務
3.勉強会
4.その他の活動
【3】地元活動
1.後援会活動
2.各種イベント・会合参加
3.外部講演活動

【4】士業活動
【5】若松事務所の現況報告

 
【1】政局
 
本年最大の政治決戦であった7月の参議院選挙では、市民フォーラムの皆様の熱いご支援のおかげで、初挑戦の西田まこと氏は埼玉選挙区で見事勝利することができました。私も私自身の選挙ととらえて全力で戦わせていただきました。本当にありがとうございました。
 今回の参院選結果の特徴は、自民1減、公明1増と与党は現状維持で、また野党第一党の民主が自民より1上回る51議席と、自民・民主の2大政党化と公明の堅調さが明確となった、2プラス1政治体制のスタートでした。
 参議院選挙後の最大の政治の山場は、「官から民へ」の流れを決定づける、9月10日閣議決定の郵政民営化と、9月27日の新自民党執行部人事と第2次小泉内閣の組閣でした。結果を見れば、全て小泉総理大臣のペースで進められ、本年11月末にも決定される「国から地方へ」の三位一体改革も、全国知事会の支援体制が確立してきた現在では、その流れは変わらないものと確信します。

私は8月3日、久しぶりに総理官邸を訪問し、小泉総理と総選挙後、初めてお会いすることができました。総理は、私の選挙結果をいまだに大変残念がっておられ、同時に、私の今後の国政復帰と引き続きの政策提言を期待されました。特に、この時、強く印象に残ったのは、すでに郵政民営化が官邸では議論の段階は終わり、実行の段階に入っていたことでした。総理は私に、「特定郵便局は自民党、全逓は民主党、しがらみのない公明党に期待します」と強く述べられました。私はこの時、国会は官邸のスピードについて行けず、トラック競技でいえば2周も3周も遅れているということを実感しました。

小泉構造改革の2大政策である「官から民へ」と「国から地方へ」の流れが決定的になった以上、残りの任期2年間の小泉政権の中心政策に関心を持たざるを得ません。そのため今回は、次章の「政策活動」で報告している、新たな行財政改革の政策提言をまとめている最中での活動報告となりました。

10月中旬からは臨時国会が開催されますが、予定された戦後最大の公務員制度改革法案の提出が先延ばしとなったため、重要法案はあまりない臨時国会となりそうですが、その後は、平成17年度予算に最大の影響を及ぼす、「地方交付税・補助金改革と財源移譲の三位一体」の決定、そして、平成18年4月から実施される「介護保険制度改革」の議論の後、12月末には、平成17年度の予算編成があり、日本歯科医師会の政治献金問題はあるものの、引き続き、与党ペースの国会運営が続くものと思われます。
 
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【2】政策活動 
1.政策評価・公会計フォーラム
前回の活動報告で紹介した3回の勉強会の内容をレポート化する作業と、作成したレポートをもとに、与党政策責任者または経済財政諮問会議の民間委員への説明等、多くの方々と意見交換をしながら、予算編成プロセス、公会計改革および行政評価制度の「霞が関の三位一体改革案」の政策提言を行いました。
特に、「骨太方針2004」のまとめ作業を行っている経済財政諮問会議の本間事務局長は、私どもの提案が小泉政権の今後の大きな政策策定においてタイムリーな内容であるとの感想を述べられていました。郵政民営化及び三位一体改革への道筋ができた現在、当フォーラムの政策提言こそが、700兆円の国・地方の借金を縮減させるプロジェクトを本稼動することができる唯一の政策提言であると確信しました。
10月1日にも、会計検査院から検査官を招き、日本の会計検査院の役割と今後の期待を込めた意見交換が行われました。この日は、昨年7月に出版した「財政会計改革工程表」に次ぐ、新しい行財政改革の政策提言の出版を行うことが決定され、来年3月完成を目指し、新たな挑戦が開始しました。


2.党務 
8月25日、公明党埼玉県本部女性局主催の勉強会に講師として招かれ、「日本経済と財政問題」をテーマに、150名の女性党員の前で講演しました。質疑応答も含め2時間以上にわたる熱心な勉強会となりました。私は、日本の巨額の財政赤字に対する国民の関心は低すぎ、その解決のためには、女性が強い関心を持たなければ、将来世代の日本人が苦しむことになると率直に訴えました。私の講演を聞いて事の重大さを認識された参加者は、一緒にこの問題を乗り越えなければならないとの感想を述べられていました。
8月26、27日と二日間、公明党埼玉県本部主催の夏季研修会が江南町で行われました。250名もの埼玉県内地方議員が集まっての研修会に参加して、改めて、草の根政党「公明党」の底力を実感しました。この日は、私が紹介した講師で、課長ながら18兆円もの予算を扱う、総務省交付税課長をはじめ、与党5年目の実力と人脈からか、各界の著名な講師が多く参加された、大変充実した研修会となりました。

 
3.勉強会
6月9日(水)の午後5時から、約10人の中小企業経営者、商工会関係者、職業会計人で、JR田町駅近くの「雇用・能力開発機構」が運営する「起業・新分野展開支援センター(創業サポートセンター)」を視察し、その後、発展著しい汐留開発ビルの一角で、中小企業の世代交代の専門家である大学教授を交えての勉強会を開催しました。
7月24日は、地元地方議員の勉強会であるフォーラム24を、北本市内で開催しました。講師には、総務省の交付税課長を迎え、平成17年3月を間近に控えた最後の情報提供の場として、合併特例債の活用を中心の講演をしていただきました。それぞれの市や町で合併の推進役を担っている30名の地方議員の真剣なまなざしが印象的でした。
7月26日には、CPAフォーラムの勉強会を東京国際フォーラムで開催しました。講師には、財務省主計局の公会計室長を招き、最近の公会計改革の経過説明をしていただきました。出席者全員が公認会計士のため、公会計室長に就任したばかりの講師は緊張気味の説明でしたが、公会計室発足直後の2年前に比べ、現在は国の財務書類作成作業が具体化してきたことを実感できた勉強会でした。
8月27日は、税理士の所管官庁である国税庁を訪ね、国税庁次長から、電子納税時代と税理士の役割をはじめ、米国の税務行政など興味深い話を聞くことができました。税務署行政が長い次長と、税務の現場を歩む税理士との意見交換の内容はリアルで、示唆に富むものばかりでした。

4.その他の活動
7月14日、公認会計士協会主催の、国際会計基準審議会(IASB)のトゥイディー議長の来日レセプションがあり、私も出席し、国際会計基準に関心のある国会議員、行政、学者等、多くの方々との交流ができました。そこで、お会いしたロンドン駐在時代に商社勤務をしていた公認会計士の方が、現在、IASBに関係しているため、その方の紹介で、10月11日のIASB本部訪問を予定しています。
8月11日は、多くの公認会計士、税理士、NPOで運営されている日本公会計支援協会の設立後初めてとなるシンポジウムがあり、その席で私が基調講演を行いました。私の総務副大臣時代に設立され、私も会員になっているだけでなく、今回のシンポジウムのテーマが、現在、話題となっている「非営利活動法人改革」の中心である公益法人が総務省所管であること、かつ、私が3年前に公益法人改革に火を点けた経緯から、基調講演役を引き受けることになったものです。約200名の聴衆は、お盆前のお夏休み気分もなく、熱心に講演を聴いてくれました。
9月10日は、埼玉県行政書士会から講師依頼のあった、県内行政書士が聴講する「実践会計学」セミナー10回シリーズの第2回目「会計理論編」の講師を引き受け、久しぶりに会計学を講義しました。公認会計士時代から見た会計学と、政治家になって会計学を見る視点は大きく異なり、この日も、最近話題の「中小会社会計基準」の紹介を通しながら、激変する会計学の実態を中心に、2時間以上の講義となり、多くの質問が出た印象深い授業となりました。

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【3】地元活動 
1.後援会活動
7月31日、8月1日の2日間は、第3回目となる事務所主催の「懇親野球大会」を上尾市民球場で開催し、16チームが猛暑の中で熱戦を繰り広げました。今回特筆すべき点は、大会第1号のホームランがでたことでした。当球場でも軟式野球の公式戦では3本しか出ていないとのことで、この話を参加者チームに伝えたところ大いに意気が上がっていました。
 8月28日は、若翔会の会長会議を開催され、この席上、私の捲土重来を期す出版パーティーを来年3月に開催することが決まりました。
9月2日は、昨年総選挙後初めてとなる、第17回松緑会ゴルフ大会が開催されました。会長が交代して初めてのコンペのため、種々心配な点もありましたが、今後の国政復帰への勢いある会にしようと、松緑会幹事の方々と若松事務所が一体となり準備を進め、参加者208名と、過去最高の参加者数となりました。さらに嬉しいことは、8割以上の方々が表彰式の最後まで残っておられ、熱い支援の息吹を実感しました。
9月4日は、2年前に実施した勝沼ワイナリーツアーの再開を期待する声に応え、参加者30名強で、再度、「中央葡萄酒」の三澤社長(漫画「美味しんぼ」第80巻の主人公)の案内で、甲州ワインのぶどう畑から、ワイナリーまで詳細に見学しました。2年前と違っていたのは、今回はこの社長と、ソムリエ大学校を経営する私の友人そして私が中心となり、甲州ワインを世界のワインにするプロモーション・プロジェクトが進行中であったため、三澤社長の話にも、甲州ワインに情熱を持つ、前回にない真剣さが伝わってきました。


2.各種イベント・会合参加
6月6日(日)は、第4回目となる第九実行委員会主催の「第九演奏会」がクレアこうのすで開催されました。指揮者はお馴染みの秋山和慶氏と東京交響楽団でした。当日のソリストが、合唱後の打ち上げパーティーで述べた「今回の秋山指揮者がベートーベンに見えた」というコメントに象徴されるように、過去最高の内容であったと自画自讃しています。300名の合唱団は規模的には大きいほうですが、指導者の熱意と団員の熱心な練習とで芸術性も充分に備っており、第1回から運営の推進役を続けてきた私にとって、この日の合唱は最高の充実感を味わった日でした。
7月17日、18日は、上尾市の毎年恒例の八町会夏祭りがありました。私が住む上尾市宮本町は、この祭のメインイベントとなる上尾駅構内にあるため、私の家の回りは御輿や屋台で夏祭りの活気が横溢していました。町内会の人たちに私も御輿の担ぎ手として駆り出され、例年にない熱い祭の中、過去最長時間を町内会の人たちと共に御輿担ぎに汗をかきました。

9月5日(日)は、上尾市以外の埼玉6区の関係者が主催する、県央交流卓球大会に招かれ、役員の方が「若翔会」とネーミングしたチームを作ってくれ、48参加チームのひとつとして初出場しました。ダブルスのリーグ団体戦で、この日、私は6試合を戦いました(写真→)。ちょうど、オリンピックで愛ちゃんが活躍していた時期であり、私も中学時代以来の大試合参加となりました。卓球は、動体視力と反射神経と瞬発力が求められる、かなりハードなスポーツということもあり、35年ぶりの本格的試合に体力の変化を強烈に実感しました。



3.外部講演活動
 今回の活動報告の期間中も、いくつかの団体から講演依頼を受けましたが、ここでは、代表的なものを報告します。
9月8日は、大宮シティーロータリークラブが大宮清水園で例会を開催し、私は、日本の財政問題の大きさと日本経済に与える影響について、参加者に率直に語りました。
9月28日は、桶川イブニングロータリークラブの例会が、桶川市紅花ふるさと館で開催され、大宮シティーロータリーと同趣旨の話をしました。開口一番に、今夜は怖い話をしますと前置きをし、政治家は勿論、市民も一緒になって、超高齢社会の財政問題を解決するための行動をおこす事の重要さを訴えました。聴衆の一人が他のロータリーメンバーのようで、その方から、「ぜひ私の会でも卓話を」とのお誘いをいただきました。

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【4】士業活動
 私は、公認会計士、税理士、行政書士の3士会に所属しており、これらの会務とコンサルタント業務を行う時間が多くなると、いままで見えなかった経済の現場が見えるようになりました。
また、政治家と士業のネットワークを組み合わせることで、多くのご相談に応じることができ、久しぶりにM&A取引に関与したり、新事業立ち上げのアドバイスを行ったり、多くの支持者の応援をいただきながら、充実した士業活動を行っています。

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【5】若松事務所の現況報告
 現在、上尾市の若松事務所は、引き続き、数名の秘書を中心に、多くのボランティアの方々とともに、捲土重来・国政復帰への戦いを進めています。
 昨年11月の総選挙から早くも1年余りが経過しました。市民フォーラム会員各位の変わらぬご支援こそが私の力であり、引き続きのご協力をお願い申し上げます。
9月末の市民フォーラム会員数は、法人84社、個人109人の計193人となっています。皆様に支えていただきながら、必ず国政復帰を果たし、私にしかできない真の行財政改革を進めるべく、会員の皆様の温かいご指導とご鞭撻をお願い申し上げ、御礼のご挨拶と致します。
以上
 
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